「働く意識向上LABO」


「学生以上、社会人未満」の主体性を引き出す

働く意識向上LABOは、これまで、代表・桑原が全国の教師や保護者、子どもたちに伝えてきた「主体性を育てるメソッド」「生きるチカラ向上のためのノウハウ」を、「学生以上、社会人未満」の若年層に伝えるべく立ち上げました。

社会人経験が少ないために、働く意味が分からず、意欲が持てない若年層の、「働く意識の向上」「働くスキルの向上」を目指します。

 

「社会の縮図」が見える最前線とは?


教育現場の根底を支える「心とからだ」の最前線・保健室。

働く意識向上LABO代表・桑原は、子どもたちの本音が見え隠れするその現場で25年間、養護教諭(保健室の先生)として、子どもたちの背景に「社会の縮図」を見てきました。

とりわけ、教育困難校といわれる中学校では、生徒たちの姿に愕然としました。

 

・ほんの十数年しか生きていない中学生が、人生を投げている。

・未来に希望が描けない。宿題が間に合わないだけで、登校できなくなる。

・「注意されたこと=自分への否定」ととらえ、二度とその教師を受け付けなくなる。

・自分の考えを表現できず、相手が察してくれるのを受け身で待ち、察してくれないと「誰もわかってくれない」とふてくされる。

そして、

・自分の価値を見出せず、自己犠牲的に人に尽くすことで受け容れてもらおうとする子。

・弱い自分を受け容れられず、心折れてしまう子。

・常に人のせいにして、責任を引き受けることができない子。

・自分の意見をもたず、常に周りに振り回されている子。

 

もちろん、そんな中で、自分を見失うことなく、淡々と目標に向かって歩み続ける子もいます。

人の意見を聞きながらも、最終的に自分で決定し、その決定に対して、自分で責任を引き受ける覚悟がある子もいます。

リーダーとして悩みながらも、しっかりと自分の役割を果たす子もいます。

目の前にある課題を1つ1つ乗り越えて成長する子もいます。

この生徒たちが、社会人となり、親になり、次の世代を育てていくのだと思うと、教育の大切さを痛感する日々でした。

負のサイクルを繰り返させてはならない。世代が変わるごとに、より濃い状態となって次の世代にその傾向が現れることを、現場の教師たちは実感していたからです。

激動の思春期の中にいる生徒たちに、社会で生きていくための大切なことを伝えなくては。

そんな想いが日に日に強くなっていました。

 

さらに平成18年ごろからは、子どもたちの状況に変化が表れ始めます。

ADHD、アスペルガー症候群などの発達障害と呼ばれる子どもたちの割合が多くなり、これまでの生徒指導が全く機能しなくなっていたのです。現場の教師たちは、これまでのやり方ではなく、新たな課題に対応するために、古いやり方から今の時代にあった対応に変えていく必要もありました。

 

「主体的に生きる生徒の育成」の実践


そのような生徒たちを前に、代表・桑原が養護教諭の立場から、一貫して取り組んだのは、「問題を学びのチャンスに変える教育支援」「主体的に生きていく力の育成」でした。

そのために学び始めたのがNLP心理学コーチング脳科学です。

 

保健室での個別のアプローチでは、カウンセリング主流の中、コーチングを積極的に取り入れました。

つまり、”過去”と”問題”にフォーカスした既存のアプローチから、「未来の解決像」と「今できる具体的な行動」を引き出すアプローチへのシフトです。

具体的には、意欲を喪失させ、能力の発揮を妨げている「思い込み」「思考パターン」に気づかせることで、生徒たちは、短時間で自分の課題に気づき、解決のために何をしたらよいのかを考えはじめたのです。相手の表面的な行動を変えるためのコーチングではなく、「思い込み」に気づかせていくアプローチは、自信の回復、意識変容、行動変容を生み出しました。

同時に養護教諭の立場から、コミュニケ―ション、自己肯定感、人とのかかわり方、キャリア学習などの授業も積極的に行いました。

一方的な授業形態を取っ払い、子どもたちが自らかかわりあいながら、大切なことを実感していく授業スタイルに取り組みました。

こうした「生き方学習」とも呼べる授業の開発は、現在の、働く意識向上LABOの研修コンテンツに多く生かされています。

 

 

教育現場で起きている危機はやがて、企業の新たな課題となる


こうして育った子どもたちは、やがて学校を卒業し、数年後には社会人と巣立っていきます。

私たち教師が育ててきた子どもたちの中には、社会で挫折してしまう子もたくさんいます。社会人としての未熟さから、簡単に離職してしまったり、場合によっては、生きる意欲をなくしてしまう子もいます。

そこには、「学校は何を教えているんだ」とか、「家庭教育の質が下がっている」と批判するだけでは済まされない多くの問題が存在します。

 

「子どもたちの問題の質が変わってきた」ということに一番最初に気づくのは、保育園や幼稚園。

そして、数年後には、それは小学校で、そしてさらに数年後には、中学校で、さらに数年たつと高校で、大学で・・・表面化します。

年齢によって、その問題の出方はいろいろですが、その子どもたちが、社会人となり、企業の中で、様々な問題となって現場を混乱させています。

 

昨今、社会をにぎわしている「ゆとり、さとり、つくし」世代や「こじらせ」社員。

10年前に学校現場で起きていた「問題」が、形を変えて企業の中で起きています。昨今の企業で問題となる「扱いにくい若手社員の課題」「若手社員の離職率の高さ」という問題の本質は、明らかに10数年前、全国の中学校で起きていた問題と、本質的には同じだと感じています。

それは、一言でいうと「自分に本当の価値を感じない若年層の増加」だと考えています。

 

15年前、教育現場で「今までのやり方が通用しない」「予想もしない反応をする」「教師の側が意識を変えていかないと、子どもたちの変化に対応できない」と、大混乱をしたあの状況が、今、企業の中で起き、混乱を招いている現状。

「この生徒たちが社会に出るころには、日本の会社は、混乱するのではないか」という15年前の恐れが、今、現実になってきているのです。


働く意識向上LABOは、こうした経験をもとに、『学生以上、社会人未満』の若年層従業員の意識向上を目指すと同時に、教育現場で教師がそのかかわり方や考え方の意識転換を余儀なくされたように、管理職に向けても「叱り方、ほめ方」「意欲を引き出すコミュニケーションの方法」について、新たな視点をお持ちいただく研修をご提供しています。

教育現場で一足早く起きた「変化の波」への対応経験を企業の人材育成に応用し、新しい時代の若者たちの意識改革と彼らへの効果的な対応をお伝えいたします。

 

働く意識向上LABO 桑原朱美