ポジティブって本当にいいことなの?

 

『主体的人材を育成する 元保健室の先生』働く意識向上LABO所長の、桑原朱美です。

このブログでは、主体的人材育成の視点から、様々なメッセージをお伝えしています。

 

今日のテーマは「ポジティブって本当にいいことなの?」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ネガティブな人はいない」ということばに大人も驚く


 

最近、中学校で

自己肯定感に関する講演の依頼が多くあります。

その講演の冒頭で、次のような話をします。

————————————————————

ネガティブな人はいない。メンタルが弱い人はいない。

ネガティブになるような、または、メンタルが弱くなるような、

コトバと脳の使い方をしているだけ

————————————————————

中学生は、とても不思議そうな顔をします。

後ろで聞いている大人の方も「え?」

というリアクションをされます。

 

なぜなら、自分に自信を持てない人というのは

ふだん、

自分のことを次のように表現しているからです。

「私は、ネガティブだ。もっとポジティブな人間にならなきゃ」

「いつも、まわりから、メンタル弱い奴といわれている。だめだな、俺。」

また、保護者の方からも

「うちの子、すごくネガティブで、すぐに落ち込んじゃうんです」

という相談をいただくことがあります。

 

子どもの話としてではなく

社員の話、または大人としてのご自身の話として

読んでください。

 

ネガティブかどうかよりもっと危険なこととは


「私は、ネガティブだ。もっとポジティブな人間にならなきゃ」

「いつも、まわりから、メンタル弱い奴といわれている。だめだな、俺。」

「うちの子、すごくネガティブで、すぐに落ち込んじゃうんです」

 

この3つの「表現」には、共通点があります。

 

そして、こうした表現の仕方こそが、

ネガティブなのかどうかということ以上に

大きな問題を含んでいます。

 

あなたは、お気づきでしょうか?

 

私たちは、人間ですから

時にネガティブな状態になることがあります。

 

今、メンタルが弱っちゃってるなということも

ありますね。

 

しかし、

ネガティブな状態になっている、ということと

あなたはネガティブな人だ、ということは

まったくちがいます。

 

このことを理解しておかないと

知らない間に

相手の可能性や自分自身の可能性までも

閉じさせてしまうことになります。

 

なぜなら

自分の中にはたくさんの自分がいるのに

「ネガティブな人間だ」と表現してしまうことで

自分の中にある他のすべての可能性を

シャットアウトしてしまうことになるからです。

 

これは、教育にかかわる人や

部下指導にかかわる人は、

絶対に知っておかなければなりません。

 

では、ポジティブならいいのか?


 

中学生に講演をしていて

いつも思うのは、

彼らの思考の前提に

「ポジティブはいいけど、ネガティブはダメ」という

100か0かという二元論のとらえ方があるということ

 

するとどうなるかというと

自分の中にあるポジティブという一面だけに

自分を同一化して生きていこうとするのです。

 

当然、無理が生じます。

このあたりのことを

子どもたちも大人もしっかり理解居ていないのです。

 

自分の中にある反対の性質「ネガティブな面」が

その存在を否定され、暴れ出してしまいます。

「自分」というもの自体が

バランスを崩し、これもまた「生きづらさ」となってしまいます。

 

多くの大人も同じように

ポジティブになることが、人生の正解だという

とんでもない勘違いをしています。

 

分のネガティブな一面を受け容れることなく

ポジティブな自分だけを表現しようとすると

いつか壊れてしまいます。

 

本当に自己肯定感が高い人とは

どんな自分も受け容れて

中庸の状態にある人のこと。

 

「ポジティブ」という鎧をつけていることとは

全く違います。

 

自己肯定感の講演をしていて

一番子どもたちから反応が大きいのは

次のメッセージです。

—————————————————-

100%ダメな人、100%ネクラの人、

100%よい人、100%ポジティブな人、

100%明るい人、 100% 怠け者の人

そんな人はこの世の中には存在しません。

そう感じるのは、

自分の中の一部分だけに心を向けて、

「それが自分だ」と勝手に思っている

だけなのです。


 

多くの子どもたちが、講演後の感想で

このことばに「元気づけられた」

と書いてくれます。

一緒に聞いていたおとな(保護者や教師)からも

「気持ちが楽になった。この話を中学生の時に

聞いておきたかった」

という感想を頂きます。

 

家庭―学校ー社会(企業)はつながったサイクル


 

学校の子どもたちはやがて社会人となります。

社員の方は家に戻れば

娘、息子、お母さん、お父さん。

 

家庭と学校と社会(企業)は常に

一つのサイクルとして回っています。

私は

長年、保健室という心とからだの最前線で

子どもたちや保護者、教師と向き合ってきました。

そして、会社経営者として10年。

そのキャリアが

何処からでも、切り込んでいけるのが

弊社の強みとなっています。