『主体的人材を育成する 元保健室の先生』働く意識向上LABO所長の、桑原朱美です。
このブログでは、主体的人材育成の視点から、様々なメッセージをお伝えしています。
今日のテーマは、「よりよい仕事をするために必要な 考え方とは?」です。
力量を発揮できる人とそうでない人の違い
桑原は、仕事において、力量を発揮できる人とそうでない人の違いを
次のように分けて考えています。
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「やり方をおしえてもらえば、言われたとおりの仕事ができる」
「思考法を理解すれば、柔軟性と応用力が生まれ、仕事に工夫が生まれる」
「あり方が変われば、仕事における影響力が拡大する。仕事を通してのオリジナルなメッセージが生まれるから」
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あり方は、学ぶことはできません。
思考法を学び、仕事に真摯に取り組み、試行錯誤する中で、自分が発見するものです。
一つのことをとことんやり続けた人は、同じような格言を残しています。
入り口は違っても、深いところには人類共通の真理があるのかもしれません。
やり方だけ学ぶ人は、すべてのことにマニュアルが必要です。
張本選手が伝えた本質的メッセージ
元巨人軍張本選手の逸話に面白いものがあります。
ある若い選手が、理想のバッティングフォームを、張本選手にたずねたそうです。
すると、張本選手は
「理想のバッティング・フォームか・・・。
もし、君がそれを知りたいのならば、一晩中、素振りをしなさい。
一晩中、素振りをし続けて、疲れ果てたときに出てくるフォーム、
それが、君にとって一番無理のない理想のフォームだよ」
と話したと言います。
まさに、これがプロとしてのあり方の本質ですよね。
誰かが作り上げた完成品を安易に手に入れようとする人は
何時まで経ってもプロにはなれません。
専門職でなくても
自分の仕事に精いっぱい取り組んでいる人は
プロの領域に達します。
やり方ではなく、
自分の現場で試行錯誤をする人は、思考法そのものが身についているので
新しい仕事、道の仕事が来ても、応用が効くのです。
さらに、「あり方」を体得した人は、
仕事におけるメッセージや生きる姿勢だけで周りに影響を与える存在となります。
やり方はすぐに手に入りますが、あり方は、時間がかかります。
しかし、 長い目で見ると、まったく人生の時間の充実感が違います。
あなたは、どのスタンスで仕事をしていますか?